CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
私の読んでいる本
夜更かし禁止だよ
amazonのお買い物はこちらからよろしくね。
MOBILE
qrcode
12の視点から英語を学んでみます。(2)自動化

JUGEMテーマ:学問・学校

門田修平先生の本で勉強するぞ〜の第2弾
 

教室の中心教材の一つ、BBカード(セルム児童英語研究会)の効用について考えてみました。
 
(BBカード ♦の16枚)
 
 
自教室でのBBカードの実際------------------------------------  
 
◆◆BBカードは全体から個へと学習するタイプの教材  
 
これはネイティブスピーカーが言語を習得するのと同じ方向性をもっています。
64のセンテンスを遊びながら覚えるので、英語の蓄積の望めない日本の学習環境では、これがデータベースとして利用できると感じます。
 
また文型、時制、代名詞からフォニックスなどなど、中三までの様々な学習要素が含まれており、好きな順番に子供に適した難易度でつかえるので、教室としては非常に重宝しています。 和訳ではなく意味を直解してほしいので、意味取りには次のようなことばがけをします。
 
Betty Botter bought some butter.
先生:「ベティーボッターちゃんは何を買ったの?」
生徒:「バター!」
※必ず答えられる質問をするので、生徒は意味取りをしていることにさえ気付いていません。
   
◆◆困る事  
 
一方で、まずは文全体がチャンクとして入ってしまうので、生徒は意味の切れ目や、音が繋がる個所の理解はしてくれません。名詞・は分かり易いのですが、動詞でさえあやふやですし、前置詞などは特に明示的に気付く活動が必要です。  
そこで、たとえば文型を意識した気づきを促す遊びとしては、次のような入れ替え作文をします。  
Betty Botter bought some butter.
Nancy gave me nine new nails.
The queen gives a quiet party.
ここから新しい文を作ります。
 
The queen gave me some butter.
生徒は、「女王様がくれるバターはきっと高いやろうなぁ〜!」「なんでくれたんやろ?」などと突っ込んだり想像したり。
 
実は自然に入れ替えができるのはかなり習熟度の高い生徒で、始めは先生が「なにをくれたことにする?」とか声掛けをすることでやっと文がつくれます。 BBカード導入当初は何度も繰り返すことばかりしていましたが、最近はさらにスモールステップの気づき活動を取り入れていて、そのことでカードの習熟度もあがっていると感じます。

   
「英語上達12のポイント」から学ぶ-------------------------------  
 
7つ目のポイント、「英語能力の自動化をめざそう」
このチャプターを見て、BBカードの有効性を説明できるのではないかと思いました。
 
◆◆顕在記憶と潜在記憶  
 
とてもざっくりと、自分の主観本位にまとめてしまうと、次のような違いがあるようです。  
・顕在記憶ー言語化できる意識的学習。アウトプットの際には検索することで使える。
・潜在記憶ー何度も繰り返し実行することで徐々に蓄積する。 検索無しで使えることもある。  
実際に英語を使う際には「顕在記憶」を、意識せずに使える「潜在記憶」に変換することが不可欠のようです。  
これは自分の経験からも確信の持てるところで、話はそれるのですが、自分がTOEICで高得点をとるのは相当な量の「簡単な」英語が潜在記憶になっているからだと思います。 一方でアウトプットに関しては、お喋り程度なら何とかなりますが、IELTSスピーキングテスト程度の高度な語彙の要る場合でも「検索」にメモリを使いすぎて、内容の組み立てとの両立が難しいと実感。 訓練で何とかなるものか、現在進行形で訓練しているところです。

 
◆◆第二言語における潜在記憶への変換  
 
ここでは、学習の場で顕在記憶を潜在記憶に送るのに有効な3ステップモデルが示されています。  
  
・第一ステップー全体的チャンク学習
・第二ステップー分析的規則学習
・第三ステップー自動操作
  
このモデルには思わず膝を打ちました。
まさにBBの指導課程!  
   
母語の場合は、これらのステップがすべて潜在的に行われるのですが、学習時間が圧倒的に足りない日本の環境では、1,2の顕在学習を十分に行う事と、自動操作へ転換するための大量のプラクティスが必要なのです。


 
----------------------------------------  
 
門田先生の本は、専門知識の無い私には荷が重い部分が多々あります。ただ、自分の行っていることと結び付ければ興味を持って読めています。 自分の理解が正しいのか、きちんと先生に確認しなくてはいけないのですが、理論を理解すればこれからもっと追求すべき点も明確になるのではないでしょうか。 少ない時間で一人でも多く英語習得に成功する人が育ちますように、まだまだ勉強と実践の日々は続きます。

 

皆さんもぜひ、ご一緒に学びませんか?
 

 

 

詳しくはこちらにて----


http://kokucheese.com/event/ index/446905/

 

評価:
門田 修平
コスモピア
¥ 1,728
(2014-11-22)
コメント:専門家でなくても分かるように書かれています。 12のポイントは指導者、学習者ともにまさに必須です。

| 英語を教える | 05:38 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
12の視点から英語のことを学んでみます(1)大量のインプットについて
評価:
門田 修平
コスモピア
¥ 1,728
(2014-11-22)
コメント:タイトルにあるように、ずばり英語上達のポイントを豊富なデータに基づいて科学的に論じた本。個人の経験から書かれた英語習得本は多々あるが、ややもすると相関関係を因果関係と勘違いする危険がある。科学的中庸を持って、難しい理論を分かりやすく解説した良書です。

特定非営利活動法人Creative Debate for GRASS ROOTS の一事業である「OBK児童英語講師自己兼研鑽の会」。

私はそこで活動しています。

 

で、なんと来る3月14日に、OBKでは著者の門田修平先生から本を中心にしたお話しを聞けることになりました! 母語習得に失敗する人はほとんどいませんが、外国語(英語)習得に成功する人もまたほとんどいません。 この悔しい現実を解消すべく、12のポイントから書かれた本です。

 

主催者の一人として、この難しくも価値ある本からより多くのことを学ぶために、まずは本を読んで自分事として考えてみることにしました。 先生をお迎えする事前勉強として、この場で考察をシェアしてみたいと思います。

 

英語学習者として、英語を教える者として、自分の体験を門田先生の本の科学的視点を通して見直します。 ただ、30年以上教えてきましたが、教えることに関しては100人に満たない教室です。まして学習者としては自分一人の体験がベースなので、ここに書くことは小さな世界のお話しなので、一般的なお話しとは言えない事もあると思います。その点をご容赦いただき、一人でも多くの方にお読みいただければとても嬉しく思います。

 


 

英語上達12のポイント

その1 大量のインプットが必要

 

因果関係と相関関係---

 

門田先生の科学的視点が必要な理由の一つとして、因果関係と相関関係の混同を避ける、ということがあります。 先生は、留学や、英語話者の友人を作るのが良いという考えには「それなりに一理ある」と書かれていますが、留学をしたり友人をつくれば英語は上達するということではない、つまり必ずしも上達するわけではないのです。 外国語が上達した人はインプット量が多かった、と言えますが、インプット量が多ければ外国語が上達する、とは言えない。 そこに単純な因果関係があると考えてはダメで、どのような相関関係があるかをきちんと知らなければと思うのです。

 

学習システム---

 

多量のインプットが言語能力になるには、「学習システム」というプロセスが要ります。 学習者、指導者としてそこを理解するのが肝です。 インプットからアウトプットに至る学習システムの中、組み込むべき内容が、具体例や脳の働きの説明を伴って解説されていくのが本書です。

 

理解できるインプット---

 

多量のインプットが必要、といえば某プロゴルファーで有名な聞き流し教材が思い浮かびますが、「あの教材は本当にいいのか?」と考えたり尋ねられたりしたことはありませんか?

 

大量のインプットが有効な学習となるためには、条件があります。インプット理論のひとつとして、「理解できるインプット」であることが必要です。 「十分理解できる素材に、ほんの少し進出学習事項が混じったような」難易度でなければ、効果は期待できないのです。

 


自分自身は、多読指導をするために1000万語以上の英語を読み、聴いたことで50代を目前に念願の英検1級を取得することが出来ました。 理解できるインプットを重ねることで、徐々に難しい構文や語彙を母語のように自然に理解できるようになり、驚いたことに言いたいことが口をついて言えるようになったのです。 個人的には多読・多聴の効用を信じて疑いませんが、これは万人に有効な学習法なのでしょうか?

 

実は生徒への指導では、特に年少者の多読において成果に大きなバラつきがでました。 そのようなことがあったので、小学生の多読指導をしばらく中止していました。 けれどこの本を読んで「理解できるインプット」への考察が甘かったことが分かり、最近になって指導を再開しました。 レベルの設定を細かくしたり、基礎となる読みの力を丁寧に指導することで、今度は生徒が進んで読みたい授業が可能になったと実感しています。 やはり、科学的な理論を理解しないで、成功例を鵜呑みにした指導では結果がでないことがありますし、それを学習者の能力のせいにするのは、先生として絶対にしてはいけないことだと思うのです。

 

ここまで来ると、例の聞き流し教材が本当にいいのか?という質問にも答えがだせるでしょう。 あの教材のレベルが学習者の英語レベルに合っている場合には、多量のインプットとして有効だということになるのです。でも、聞いて覚えたフレーズ以外の表現や意見も言えるのか? ちょっと疑問に思います。 実はさらに、必要なステップがあるのです。

 

アウトプットも大切---

 

大量インプットの必要性の後には、アウトプットのお話が続きます。
アウトプット理論は、インプットにアウトプット活動をプラスすることが必須だと考えます。
その効用が4つ挙げられていますが、ざっくりいうと自分の言語能力や、言葉の成り立ちについて客観的にとらえられる、つまりメタ認知が進むという点でインプットの質を上げるためにも必要だということのようです。
先生はここで、4つの効用について「みなさんはどう思われますか?」と問いかけられています。 答えられるような視点で観察しながら生徒指導ができているのだろうか? 自分の指導を見直す一言でした。

 

練習の重要性--インプットからアウトプットへ---

 

アウトプットを有効利用しつつ、大量のインプットを言語能力として使えるようにするには、沈黙期の効用や脳内リハーサルという段階などの目に見えにくい事を知る必要があります。 また、インプットとアウトプットを結びつけるための様々な練習が、極めて重要だと指摘されています。 

 

1つ目のチャプターでは簡単に具体的な練習方法が上げられていました。
リハーサルと呼べる段階の練習では、
・発音練習
・文型練習
・音読
実際に使う段階での
・要約
・リテリング
・メモから英文をつくる
以降のチャプターでは、これらについてより深くその効用を理解できると思います。

 

勉強会でお待ちしています!---

 

典型的な民間英語教室として、週に一度のレッスンで指導していると、必須である「多量のインプット」でさえなかなか確保できないハードルです。 それだけにインプットの質を上げたいものです。 一方、週に一度とは言え、長い人なら小学校から中学・高校生になるまで指導できるのだから十分な時間がある、とも考えます。 合理的な学習システムを構築し、「外国語学習に成功した人」を送り出すための素地作りはできるのではないでしょうか?

 

何はともあれ、本書に書かれた12のポイントはぜひ理解して日々のレッスンを見直したいと思います。
皆さんもぜひ、ご一緒に学びませんか?

 

詳しくはこちらにて----
| 英語を教える | 04:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
多読と黙音読
 
夕暮れを感知して町の明かりがつき始めると、15分ほどで真っ暗になってしまう。
秋の夜長、ちょっともの悲しいけど、読書がしたくなる季節がやってきました。
私はひさびさに長〜いブログでも書いてみましょう。


先日英語教室へ多読に関するお問い合わせがありました。


日ごろから英語を使う機会が多い方で、英検準一級という相当な英語力の持ち主。
ただご本人は会話を含め、伸びが無いと感じておられます。
ネイティブの先生に相談したところ、「本をお読みですか?」と言われたそうです。
そこでネットで多読をしているEnglish Roomをご覧になり、連絡を下さいました。

自分は多読で英語が一皮むけたと実感しているので、
ご質問にお答えするつもりで、久々にMy wordsを綴ってみたいと思います。


何点かの御相談の中で、特に気になっておられるのが「黙音読」だそうです。
「脳内音読」とも呼ばれ、頭の中で英語の音声を再生する読み方です。
これ、最近勉強したところなので整理しときます。
(以下、慣れた言い方の脳内音読と言わせていただきます。)



脳内音読はすべきか否か.....................

これは2者択一では無く、その人の学習段階によって決まります。
例えば学習初心者〜中級者なら、脳内音読は必須です。

英語はたった26文字の組み合わせでできた言葉なので、通常は音声化しながら意味を取るから。
特に子どもの学習者は、何語であれ音声化した自分の音を聴いてそこから意味をとっているそうです。

日本語には漢字があるので目で意味をとることは容易ですが、
小学校低学年向けのオールひらがなの文は、確かに声に出した方がずっと分かりやすい。
文字が単純だとかえって意味が取れないのは、そういう感じなのではないでしょうか?

ちなみに、脳内音読をしながら読書スピードを上げるには、シャドウィングが有効だそうです。
つまり脳内音読そのもののスピードを上げる訳です。


一方で、この方が気にされているように、脳内音読は英文の処理能力を下げます。

TOEIC900点攻略本に、「まず、頭の中とはいえ、音読をしないように」と書かれていました。
一度に目にして意味の取れるアイ・スパンを広くし、飛ぶように読まないといけない。
ちょうど、日本語で新聞を読む時のイメージです。
読書好きの人も、きっと本を読む時は音声化をしてないでしょう。
実は、脳内早口?のスピードの限界がブレーキになるので、目から直接情報を入れるほうがずっと速いのです。



どうすれば脳内音読がとまるのか.............................


新聞を読む目的は、情報を得ること。
読書の目的はそこに書かれた筋をたどること。
ならば、速いほうがいい。 だから速くなる。
つまり音無しで意味がわかるのなら、どんどん音が消えていく。

推測するに、脳のメモリには限りがあるから、高速かつ大量に目に入った情報を音再生と意味どりの両方に使うのはしんどいはず。
ならば脳は楽しい方、つまり意味をとるのではないかな?

ここ、大事です。
問題集でたくさん穴埋めをしても速くならないですよ。
情報が欲しくなるもの、筋をたどりたくなるものを読むほうがいいのです。
こころが欲しがる情報があるとなれば、専門書だって速く読めるでしょう。
脳を動かすエネルギーは「こころ」なんですから。

これは最近柳瀬先生から学んだ「からだ・こころ・あたま」のお話しとも通じるところがあります。

多読をしていると、ある日、こんなことに気づきます。。
「あ、今私は英語で読んでるんやった!」
話しに夢中になる余り、言葉の壁を越えてしまう瞬間です。
何語かを忘れるぐらいだから、もちろん訳読もしていません。
「読解」というレベルで読んでいてはこの壁は越えられないんです。
言葉が運んでくれる世界にどっぷりつかり、気持ちが動く。
そのエネルギーで超える壁です。



多読でないとできないことは何?............

「(学習者個々にとって)簡単な文」で書かれた「場面をともなう」文を「多量」に読むのが多読です。

まず、簡単だと訳さなくてもいいです。
訳さないで分かる、というのは英語から直接その場面や、情景を描けることです。
文脈があることも大いに役立ちます。

入門期の多読図書には挿絵が多いです。
むしろ絵がメインで英文は添え物。
先に場面と情景ありきです。
初級・中級レベルになるにつれて挿絵は無くなっていく。
読者が自分の頭で描けるからですね。


多読では個々の語彙や、文法事項も場面や情景、心象と一緒にインプットされます。
それを多量に続けると、今度は実生活でもその場面に対応した英文が出てくるようになります。

思わず自分の口から出た英文の意味を、日本語に直せない。
そんなことさえ起ります。


他にも利点があります。
漢字があるから日本語は目で読める、と考えました。
けれども、英語でも目で読めます。
例えば、主人公がいつも遊んでいるところ、という文脈で
in the park
と書かれていたら、多分目から直通で頭に公園の情景が浮かびます。
多量による慣れと場面の力。


抽象名詞はどうなんだろう。
...inspired by his word, I decided to....

きら〜んと輝く後光が差すような彼と、「よ〜し!」と頑張る気持あふれる自分。
そんな情景が浮かびます。
同時に、彼は何を言ったんだ?私は何をする?という興味も深々。
場面のない言葉はないですから。

私が単語帳が大嫌いなのは、場面がないからでしょう。
まるで抜けがら。

...............................

多読の中には真理が見えます。

本当に大事なものは、見えないところにある。
無駄に思えるところが実は大事。
そして、
真理はひとを自由にする。

...............................................


ご質問にとりとめなくお答えを書いてみました。
多読、黙音読に関しては少しはお役にたてたかな?

書けなかったのは、準一級から更に伸びるには英語の論理が必要だということ。
これはまた話が長くなる。
前回(半年ほど前やん!)のブログでもテーマにしたけど、もっと具体的に話せるようになってきたと思う。

またことばにしてみたいと思います。



































 
| 語学習得 | 08:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Gaudia と日本語教室と英語
JUGEMテーマ:学問・学校




2013年より、小学生対象の国語・算数教室ガウディアを始めました。
それに先だって、中学生以上に日本語教室も開いてきました。


【何で英語教室で国語?】

英語教室を25年以上続けていて、つくづく思うのが英語力を付けるのには国語力が要る、という当たり前のこと。
英検3級程度まではテストに出るところを覚えれば合格できるのだけど、その先は母語の力の高さや思考力が必須です。

英検3級で日常、というか旅行に必要な程度のことは言える。
でも意見を言うには英検2級以上が目安だろうと思うのです。
合格のために単語帳を暗記するんじゃなくて、
自然に2級レベルの内容が理解できて、話せるようにしてあげたい。
英語教室としてごく普通の子にその域まで到達させてあげることを目標にしたいのです。

残念ながら、英語の先生たちは英検3級で頭打ちになる子に対して
「国語力の問題だよね。」
(だからこれは私の力の及ぶところではない。仕方の無いことだ。)
と考える人が多いようです。
私はそれが不満で、何とかならないか動いてみようと思ったのです。



【国語力って何?】

では、国語力はどうすれば伸びるか。
まず、国語力を語彙力と言語処理能力に分けて考えます。

良く言われる「本を読む」ことの大切さは語彙力と大いに関係があります。
本を読まない子、家族以外の大人と接点の少ない子、経験値の低い子は語彙が少ない。
狭い言葉の世界に暮らしているのだから子どものせいではないのだけど、
人間は言葉で頭の中の引き出しにものごとを整理していくのだから、
言葉は多い方が世界が広くなる。
実体験を伴うに越したことはないけど、本で体験できることもたくさんある。
語彙の多さは考え方や感性の多様性につながり、大人になって自由に生きるためには必須だろうと実感するのです。
そういう意味で、本を読むことは大事です。

そんな語彙力とは別に言語処理能力という観点があります。
専門用語で正しくはどういうのか分かりませんが、語彙力以外の領域です。

つまり、ことばがどんな成り立ちでできているかを客観的に理解すること。
さらに考えたことを伝わり易いように組み立てる力です。
ここは、本をたくさん読んだだけでは無理なところです。



【どんな事を学んで欲しいか? 小学校編】

ガウディアでは、小学校2年生で主語と述語の関係が分かるように指導します。
かなり大きい子でも実はここからつまづきが始まります。
述語の部分も「何だ」「どんなだ」を区別しますが、
最初は混同します。
さらに言葉どうしの修飾関係の分析。

そういう点を間違えて変な日本語を話す子はいないけど、自分の言葉の分析なんてしないですよね。
ッここが大事なんです。自分の事を見ることができる力。
教え込むのではなくて、自分の言葉に気づく力を育てる。
その方向性がガウディアの素晴らしいところだな、と感じています。
語と語の関係や、文構造を感じとれる感覚があると、
中学校で英語の文法理解にも役立つのは間違いありません。

算数・数学で文章題ができない事とも関連するのですが、ちゃんと読めないという問題もあります。
なんとなく感覚で読んでしまう。
国語の問題は、よく読めば必ず答えが書いてあるので、細部まで読む訓練になります。
このように客観的に言葉をとらえ、ちゃんと読む力が、英検2級になると英語でも必要になる部分です。


【どんな事を学んで欲しいか? 中学校編】

2つ目の分かり易く組み立てる力。
ここは主に中学生に指導します。

中学の日本語教室では水王社の塾専用「論理エンジン」を使って論理的に読む力を目指しますが、その裏返しに考えるのが論理的に言う・書くことになります。

言う・書くに関しては、福嶋隆史さんの国語シリーズが分かりやすい。
「たどる」「くらべる」「言いかえる」たった3つを使って論理的に思考をまとめることができます。

さらに、三森ゆりかさんの外国語との比較からひもとく論理的思考の仕方も大変役立ちます。
福嶋隆史さんと同じような論理を用いるのですが、外国語との付き合い方が書かれているからです。
例えば英語を教えるときに「直訳」「意訳」を使い分ける必要性がありますが、それぞれの目的を生徒にきちんと伝えられるようになります。 西欧系の言語は、1を伝えるのに10を言う必要があります。それに対して1をきいて10を理解しなくてはいけない「察し」の美学の日本語。 その差を使い分ける技術でもあります。

日本語と英語の違い、英語の論理については、横山雅彦さんの「高校生のための論理思考トレーニング」も素晴らしい。
「論証責任」「三角ロジック」。 日常英語話者と話していてもしょっちゅう聞く”Why?”の原因が良く分かる。
英語話者と同じ土俵に乗るために必要なスキルだと思います。



【これからどうする?】

みんなに日本語も個別に勉強していただくことはできません。
でも、日本語を教えることで自分の中に色々な言語的な素材が蓄積されるから、
英語のレッスンの中で伝えて行きたいと思います。
ここでは書いていないけれど、子どもが自分で学ぶ力を育てるための取組も両輪の片方として存在します。
上手く連動させて、英語教室という場を通してEducation(子どもの力を引き出すこと)を実現するのが本当の目的と言えそうです。 
万人がdriving forceになって世の中を引っ張ることはあり得ないけど、
自分に合ったところを自分の力で見つけて、人から求められる生き方ができれば最高なんじゃないかな?
そんなことを考えられる力は、人を幸せにすると思うのです。
そして言葉の力は考える力。

また、横山雅彦さんの本で一番感銘を受けたのは、現在の日本語の成り立ちに関する考察でした。
日本語、その言葉を作った先人のすごさを再認識させてもらいました。
今、英語熱が過熱状態になるにつれて、日本語の素晴らしさとその将来を心配する声が高まっています。
グローバル化して日本文化消失。
飛躍してるけど、目先の利益ばかりを求めるとそんな事態に成りかねない。
英語を仕事にしているからこそ見える点だから、大事に考えたいです。

英検2級をとろうねと言いつつ、小学校低学年で2級を取ったと自慢を聞けば、「それがなんやねん。」と毒づきます。
100点とろう!と頑張りながら、点数に夢中な子に「それがなんやねん。」と聞き返します。
価値観について、自分の頭で考えてみることもぜひ伝えたいところです。


とにかくやってみる。
勉強してみる。
色んな人に会ってみる。
そんな事を仕事にできているのはとても幸せだなと思います。







 
| 教室便り | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
デイベートと英語がつながった日
JUGEMテーマ:学問・学校

奈良、信貴山 千手院でディベート合宿に参加したのは
紅葉の盛りの11月23,24日連休。



1つの論題に対して肯定・否定にわかれて論陣をはるディベートでは、肯定していた舌の根も乾かぬうちに、否定の意見を主張する。
こんな事を繰り返しているうちに、肯定する意見を考えながら、否定する意見がでてくる脳に変わってきたと感じている。

松本先生の「六角ディベート」では、立論の「石」それを崩す「風」の他に、「火」「水」というエレメントがある。
客観視が必須のディベートに、主観と感情を持ちこむのが火。
水にいたっては、相手の意見に良く耳を傾け、相手の主張をくむ。
その上で、やはりこちらが正しい、という結論を導かなければならない。

石に始まる立論から水による結論まで、
色んな役割の中に1つの哲学が通っているか、そこが一番求められる。
チームのキャプテンたる「空」はメンバーが困った時にはチームの哲学に基づいて補ったり、時には修正したりする。

今回、試合中に先生が
「対戦している相手を負かした時にも、相手に対して、ええこと言うてるのに
残念やなぁ、ぐらいに思えることが大事。」みたいなことをおっしゃった。

この言葉をきいて、戦いを上の方から見ているもう一人の自分がいるようになった。
必死で頑張る自分を見ているもう一人の自分。
その自分の中は、波のない水面のよう。
とても静かで今までより色んなことが見えている。
これが空の境地????
自分の立つ側と反対側、主観と客観の中央にあり、そこには自分が無い。

合宿終了後に、もう一人の自分について感想を言うと、短く「よし。」とつぶやかれた。
すごくすごく嬉しかった。
これが認められる嬉しさなんだと実感した。
たった2語がうれしかった。

合宿では宗教というタブーが論題に取り上げられ、
私の中にある日本人的宗教観をちゃんと知りたいと思い始めた。
座禅をした部屋には、お釈迦さまと悟りについて描かれた絵があった。
修行中に村の娘が差し上げた牛乳をのんで、厳しい修行ばかりするより、中庸が大事と気付かれた。
う〜ん。 中庸か。 空...やん。

忙しい合間を縫って、すごく広く薄い...けど、宗教関係の本を読見始めている。

---------------

すごく忙しかったのは、つぎにこの行事があったから。

12月7日(日)こども英語見本市 

私はOBK 児童英語講師 自己研鑚の会から
「プレ・フォニックス練習帳」のお披露目をした。
他のプレゼンターの先生方はまさにドリームチーム。

マーブルズ        小口先生
ctm                   京先生
IIEEC            松本先生
セルム(BBカード) 難波先生、中村先生
けこりん英語教室 藤林先生
EETRAC              がめら先生
mpi                    伊藤先生

半端ないプレッシャーの中、何度か徹夜して準備し、OBKがお披露目したのは音声教育に関するものだった。
まず従来の教え方では、取りこぼしている生徒がいるという観点。
そこから違ったアプローチの必要性を考えるんだから、従来の教え方に疑問を呈する部分もある。
一方、違う教室ではまさに従来の教え方のプレゼンをがされている。

A式とB式どちらがいいのか?
そういう話にはしたくないと、計画段階から気を付けていた点だ。

当日参加してみると他にも対立する軸はいくつも見つかる。

演繹的(積み重ね)⇔ 帰納的 (全体から個へ)
形が大事 ⇔ 内容が大事
訓練 ⇔ コミュニケーション

単純化するとこのように受け取れる。

自分のプレゼンで、「手掛かり読み」を読めない原因として挙げた。
けこりん先生は、「手掛かり読み」を大いに勧めていた。
簡単に2者択一の目でみた先生方もいたと思う。
私は手掛かり読みを否定しない。
ルールに準じないサイトワードは覚えちゃうしかない。
その場合は色んな手掛かりで覚えることになる。

大前提:読みのルールが無いものに適用するルールは無い。
事実: 英語には読みの規則から逸脱した語が多い。(フランス語などはほぼ規則通り)    
    頻出語にサイトワードが多い。

主張: 読めるようになるには、サイトワードを覚えるべし。

前提とデータが違えば他の主張だって導けるだろう。
読みを楽にするにはルールを適用するのが良い。
ルールを覚える時は手掛かり読みを排除するのが良い。 等など...。
大事なのは、先生や生徒の個性、教える環境という条件次第で、
ちがう結論が導けるということ。

他の対立軸についても、双方の肯定・否定が見えてくるはずだ。

始まりの会で村上先生がおっしゃった、
目の前にいる生徒のために、最適な教え方を与えられる引き出しが大事、とはまさにこのことだろう。


---------------------

生徒の点数が悪くて困っている。 なにかいい教授法がないか探している。
と書きこまれていた。

終わりの会で「みんなを連れていく」思いを語ったがめらさんに、
「困っているのは生徒ですよ。」と一括される場面だ。
160名の参加者の中で、何人の先生がこう思っていただろう?
困っている子を伸ばせないのは自分の引き出しの少なさと、生徒を見る目が無いからだと。

私も引き出しは多かったが、子どもを見ることができていなかった。
経験の浅い先生や、自分を変えずらい環境の先生なら、自分は精一杯している、できないのは子どもだと思うのも仕方がない。

今回こられた先生がかつて私の引き出しを増やしてくださったように、私は伝えていかなくてはいけない。
子どもの教育に関わるものとして、私たちにできるのは自己研鑚のみ。
人は変えられない。
でも変わった自分をみて変わってゆく人はいる。

ドリームチームのなかで、かつて自分の先生感を変えてくださったのは難波先生だ。
先生は、教えるなという。
昔、明治生まれのお茶の先生は、「習いたければつかみ取りなさい、待っているようでは学べないですよ。」と言うオーラを発しておられたが、難波先生には同じものを感じる。
解説を聞くと、随分深いところから作られた教材だと感じるけれど、「これだ」という確信はない。
でも、子どもにとって英語が簡単なものになるし、とてもOrganicなのでずっと使っている。

講師控室で、村上先生がBBカードの素晴らしさに驚いておられてた。
Word Awareness についてちゃんと考慮されている。
そんな教材は見たことがない、とのこと。
村上先生の学術知には私とは違うことが見えているようだ。
実践知をつなげて、BBの宇宙を描き出せたら、と思った。


----------------------------
ディベートの話にもどると、私は政策ディベートとやらがからきし弱い。
総論賛成哲学は通した、で、各論どうしましょ!?
形にしないと、動かないと前には進みませんよ。
情けないこと。

でも今回、プレゼンの準備を通して少し変われた気がする。
前提:プレフォニは素晴らしい
事実:私がしないと今回は世にでない。
主張;私がするしかない。

これが私の原動力のすべてだった。

最澄と、空海。
がめらさんは二人の勝負を決めたのは、最澄の嫉妬による敗北だと解説した。
御意。

金銭、名誉、嫉妬。

人の目が曇り、天からのエネルギーが降り注がなくなる。
子どもにこの教材がとどきますようにと祈って作業したものだ。

思い立ったが吉日
だけど....果報は寝て待て。

待つ時代じゃないかもしれないけど、それはものの理で、
万物の理に 神様を見出すのが日本の宗教観だと思う。

次はどう動く?私。

----------------------
A or B
A and B
悪いことの例えにされる日本人の美徳。

今回の見本市は、Aand B、 対極を見ることで自分の視界がひろくなる体験だった。
組織もお金もない私たち。
理にあったことをすれば力は注がれると信じたい。

人はこちらを向いてくれている。
まだ存在さえ知らない人の方が圧倒的に多いんだけど。

どう動く? 私たち。
























































































































































































 
| 教えること | 01:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
真理は人を自由にする
評価:
窪薗 晴夫,本間 猛
研究社
¥ 2,700
(2002-04)
コメント:著者は英語の音声に関する著書が多数ありながら、国語研究の専門家でもある。記述は専門的だが、言語の森で法則と言う名の双眼鏡を持ってバードウォッチングするような楽しさを持って読み進める。

著者である国立国語研究所教授、窪薗晴夫先生の好きな言葉は、プロフィールによると「真理は単純である」「真理は人を自由にする」。

あ、それってつまり身の回りの実例にあてはめるとこう言うことでしょう?
格言や抽象表現は、そんな風に自分に落とし込むのだけれど、
今回はすぐにはピンとこなかった。
でも、そこに真理がありそうでとても気になっていました。

民間で英語を教えている私にとって、誤解を恐れずに言えば、勉強が仕入れの全て。
本物を見つける嗅覚と、時代を見る目は常に鍛えなくてはいけません。
音声学の本を買うのも4冊目。
だんだん難しい本にも対応できるようになり、今回は「音節とモーラ」に特化した本を読んでいます。

所属しているNPOグラスルーツでは「児童英語講師自己研鑚の会」事業部に籍をおいており、ここ数年で何人もの大学の先生にご教授いただく機会に恵まれました。
日本人に英語ができない理由もかなり分かってきました。

文化、文法、音声 そのどれをとっても、英語との距離が遠いこと。
時間をかけてどっぷり英語にひたって学ぶ機会が無い者に教えるためには、
その遠さを理解しなくてはいけない、つまりどこが同じで、どこが違うかを知っていなくてはいけない。

話はそれますが、文化の違いを考える一つに、論理的思考の訓練を始めました。
これもまたグラスルーツのディベート部門で何と松本道弘先生直伝で訓練を受けるという幸運に恵まれました。
さらに幸運だったのは、松本先生のディベートには東洋思想がながれていたこと。
今は、神道や古来からある中国思想も理解した日本人になりたいと切に思います。

50過ぎてものを考えないのはよほどの馬鹿である、とどこかに書かれていました。
お化粧してもシワはシワ。
取れない脂肪がおしゃれをあざ笑う。
短期記憶は日に日に衰える。
そんな現実が目を内面に向けさせる、という面もあるんでしょう。
洋服に穴があいてても、本はおいしくて我慢できないです。
若いころは般若心経の解説から自由をいただき随分救われましたが、この年でのグラスルーツと出あえたのは本当にラッキーでした。


で、音声のツボ、音節とモーラの勉強。(専門的かつひとりよがりなので読み飛ばしOK)
英語は音節言語で、日本語はモーラ言語。ここは理解しなくてはいけません。 
アクセントの場所を「覚える」前に、仕組みの違いを体得させてあげるためには必要なのです。

本でおもしろかったのが「ゴビエル問題」に対する記述。 
(窪薗先生は鹿児島出身で、ザビエル宣教師の名前をもじってグラスルーツの仲間が作った造語です)
子どもに教えるとき、単語の音の数(母音の数、または音節数)を確認します。
ややこしいのが little など-le 出終わる語。
最後のeは音が無いので数えない、でもこの語は2音節です。
発音道場でも -le はその直前に弱化した母音を呼ぶと教わっていたし、先生なら知っていた方がいい知識。
この本では、母音というお母さんがいないので、しっかり者の長女が変わりをしているようなものだと表現されていました。
子音のなかにも母音的性格の強いものがあり、l はその一つ、という説明のあとでこの記述をみると、長女という表現には思わずにんまり。 先生、この本楽しいです! 

2重母音が長母音化する過程についても、一定の法則があり、それは英語に限らずどの言語でも起こっている、という話も興味深かった。 [ou]が長母音化しやすく、[ai]はしにくい理由も「チャート」を使って説明してあるし!

まあ、こんなことに興奮する人はあまりいないと思うのですが、
ものごとの原則を知ること(真理を知ることと解釈させてください)は、バードウォッチャーが双眼鏡を手に入れるようなもので、今まで見えなかった鳥の姿が見えてくる訳です。あれって、よく見ればこっちと同じやん、とか。 見えればそれを図鑑のように俯瞰し、自分の希望や必要に応じて使ったり楽しんだりできるし。
この本を読んでいると言葉の森を散歩している気分になるのは、真理を得て自由になる先生の境地を、お裾わけしていただいてるからだと感じています。



【予告編】真理といえば、ことばに限らず森羅万象に宿ります。
 
東洋思想がアンテナにひっかかる昨今ですが、今日「易と人生学」安岡正篤著が届きました。
少し読んでみると、バラバラだった思いや経験が、経糸・横糸を得て真理という織物になっていく感覚を持ちます。
きっと心の世界を飛び回る魔法のじゅうたんです。 
例えば演繹とか帰納ってどうも良く分からんかったのですが、庭木の剪定の話から理解できました。
むずかしい話を分かるために木を切ってきた訳では無いんですけどね。
すっきり!
「真理は単純」で、「真理は人を自由にする」。
この年になって、いや多分この年だからこそ、ウキウキします。


きっと長くなるから、またブログに書かなくっちゃ。
この本をFacebookで紹介してくださった上田さん、ありがとうございます!




 
| 語学の勉強 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
What makes a student a learner?



某曜日の某クラス。
2年生6人。 経験豊かなネイティブの先生がついにサジを投げました。
You should ask their parents to come and see what they're doing.

2年近く、"They are monkeys."と言われ続けたクラスです。

このクラスが、最近学習者のクラスへ変貌を遂げました。

きっかけはアルファベットの練習。

たくさん書く、という作業は「やっつけ作業」に走らせる危険があります。
だから特製の幅太グリッドを作りました。
使うフォントはprint clearly。
見本通りにcを5こ書いてもらいます。
線に触れたら一旦止まって、次のラインを予測し、次のラインまで書きます。
下の線にもしっかり触れて、最後はしっかりとめる。
自分で立派なcが5個書けたら見せてもらいます。

線がはみ出たのはNG。
線に触れてないのもNG。
止まってないのもNG。
文字どうしがくっついているのもNG。
本人はOKと思っていてもかなり雑。
立派なCには王冠マークをつけてあげます。

「立派な」のイメージをつかんでもらって、やり直し。

合格したらo, e, などcを基準に書ける文字を練習していきます。
速く書くことより、ちゃんと書くことが大事。

そんな練習をはじめると全員がとても集中しはじめました。
集中してちゃんとする、その楽しさを感じたようです。
最後のしあげは自分のなまえがちゃんと書けること。

今は先月入会の生徒さんをのぞいて全員が名前に合格しました。

こんなことがきっかけで、6人中6人が多動で、
すぐに椅子から落ちたりうろうろ歩きまわっていたお猿さんたちが、
作業に集中できるようになりました。


「できる」という実感はこどもを変えます。
だから先生は、どの子もできるような細やかな進度で教える必要があるのですね。
退屈する、またははっきり分からない、という状態が彼らをmonkeyにしていたようです。

この数年、多読・BBカードという全体から個へという学習形態にこだわってきましたが、
個から全体へ、それも超スモールステップで、という柱の必要性を痛感する今日この頃。


クラスのリーダー的R君は、お父様が通り道でわが教室を見つけて通わせてくださいました。
長い間「英語ってなあに?」と言い放ち、Going my way. を決め込んでいましたが、
最近は、「おまえら何しに来てるんや。ここは英語を習ってんにゃぞ。」と騒ぐ子に注意をしてくれます。
2年生になってすっかり成長しました。
大げさなほめ言葉をかけなくても、しっかり目を見て、Good! と親指を立てれば気持ちが通じます。

6人がそれぞれの個性で伸びていきます。
元気すぎる6人。 きっとスイッチが入ったらみんなすごく伸びる。

幸い今所属しているOBKでは、そんな教材を形にするプロジェクトが進んでいます。
熱心な先生方と、大いに試行錯誤しながら最高の教材を作りたい。
つくれそうな気がする。

英語を通して自分から学べる子へ。
次の数年のテーマはこれだな、と思っています。















 
| 英語を教える | 23:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
I see. その2 見える。
六角ディベートをで気づいたことーI see. の第2弾。

I see.
よく、 seeには「見える」の他に、「分かる」という意味があります、という説明があります。
いえいえ、seeには「見える」という意味しかありません、というお話しです。
聞き手に「なるほど。」と感じてもらうには、どう話せばいいかです。

講義の様子
(講義のあと、チームに分かれて色々なワークに取り組み、スキルアップを目指します。)

英語話者らしくいきなり結論から言うと、
主張を証明するような the fact が挙げることが大事です。

例えば
「私は英語の先生としてとても頑張っています。」と聞いても、
「あっそうですか。」と思っていただくのが関の山でしょう。

そこで、
「なぜかというと、昨年来、英語教授法の歴史や、日本語という音声の特徴を勉強しなおしたところ、
今までの学習方法が日本人には合っていない点が見つかったのです。だから毎日のレッスンを、
日本語話者にふさわしいものにしようと見直したり、実際に改良したりしているんです。」
と言えば、かなりがんばりの様子を思い浮かべていただけると思います。

さらに、次のように詳しく事実を述べます。
「例えば、モーラ(拍)の言語である日本語話者が、シラブル(音節)言語の英語を話すには、
独特のアプローチが必要なのですが残念ながらそこに特化した教材はまだありません。
ほどんどの音声教材は ”アメリカのネイティブが利用してる!”などの文言を売りにしますが、
音節言語話者用の教材ですから、そのまま使っても日本人には英語の音が出せない場合が多いのです。
そこで、日本語話者に特化した教材を研究している先生に教えを請いながら、
自分自身で教材を作ったりしています。 実際に使ってみたところ、今までは勘のいい人や、
ごく小さな時に始めた人にしか出せなかった音をみんなが出せるようになっています。」

どうでしょう?
かなり具体的に「がんばる英語の先生」のイメージが浮かび、
「なるほど。」と思っていただけるのではないでしょうか。
つまり、ここまで見えてこそ納得いただけるということです。

ちなみに上の3つの段階は上のものほど抽象的で、下に行くほど具体的になります。
具体例を羅列するばかりで、何を言いたいのか分からない人には、
「で、それって結局なにがいいたいの?」と聞くとよろしいです。


「抽象化と具体化」は、「原因と因果」「言いかえ」とならぶ論理的思考の三大要素であり、
英語を話す人にとっては、これがなければ会話が成り立たないぐらい大切なものであり、
グローバルうんぬんを目指すなら、身につけなくてはいけないことです。
また、先生方の中には早くから教育に取り入れている方もたくさんおられます。
日本の国語教育が論理的思考に舵をきるのなら、小さな時からぜひ教えてほしいものです。

今回、ディベート道場に参加してみて痛感したのは、さすがに英語道第一人者の松本先生のお話しには
このような事がもはや血と肉のように、それとは分からないぐらい自然に根底にあるということです。
宇宙を自由に飛び交う龍がごとくあっちこっちへお話しが飛んでいくのですが、
おっしゃることが良く分かるのは、先生の日記に毎日描かれる絵のように、
私たちの頭の中にも絵をかいてくださっていたからでした。
こういう思考が自分の体の一部になるぐらい訓練が要るのですね。

そして、ディベートにおいては、相手を切るほどの力が要ります。
その力は、「これが大事です!」と大きな声で何度でも言うことではなく、
それを証明する the fact の中にあるのです。


最後に、上に例として頑張る英語の先生をあげたのは、
このブログでNPO GRASS ROOTSのことをご紹介したかったからです。
ディベートも教材づくりも、GRASS ROOTSの一部です。
私は「OBK児童英語自己研鑚の会」にて、頑張っております。
ぜひ一度おたずねくださいね。

http://grassroots-edu.com/



(ひ孫をつれて散歩してくれる私の母)
動ける者は、弱いものを守るために力いっぱい生きなくてはいけない。
この写真一枚で私は今日もがんばれます。
見えることは強いです。

















 
| 教えること | 00:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
I see. その1 三角ロジック
週末、奈良の信貴山にて泊まり込みでディベート指導者講習最終回が行われました。
松本道弘先生から直接ご講義いただけるぜいたくなコース。
たくさんの事を学び、気づいた今回の感動を少しづつブログに残すことにします。

模擬授業のレッスン
(言葉の気づきを利用した模擬授業を講評される松本先生)

講義の中で、
「I see. とは、本当に見えるということだ。」というお話しがありました。
多読実践者として、理解するということは実際にみえることだ、というのは全く同感です。
日本語を介さなければ、映像を描くしかありません。

今回その I see. が2つの面で進化しました。

きょうはその一つ目、頭に描くのは絵だけではないという発見です。

立論、反駁の訓練のために繰り返した三角ロジックの練習。
W(ワラント:大前提・社会で常識とされること)に立脚し、
C(クレーム:自分の主張)を導き出すのですが、そのためには
D(データ:主張を証明するための事実)を上げていく必要があります。
これを三角形にして組み立てます。

その際、データとなる事実によって相手に自分の言いたいことを実際に見せる必要があります。
さらに、そのことが自分の主張の根拠である、と結び付ける必然性が線として見える展開で語らなくてはいけません。

今もブログを書きながらこんなことを考えました。
(あってるのか大いに不安ですが...)

W 深く勉強するには本が適切だ。

D 私は陽明学のことを勉強したい。なぜなら松本式サッカーディベートでは重要視されていたが、自分は知らないから。
  本は書きこんだり繰り返し読んだりできる。そうすることで頭を整理しながら読める。
  熱しやすく冷めやすい自分が始めるのはいまだ。 例えばアマゾンならプライムで注文して明日には勉強を開始できる。
  
C だから私は今すぐアマゾンで陽明学の本を注文するべきだ。
 
まあ、自分の買い物衝動をサポートするための無理やり三角なので反駁を考える間もなくもう注文しちゃったのだけど、これ、誰かにお願いするんだったら有効そう。子供にたのまれたら買っちゃいますね。でも本がとても高価なら自問したかもしれません。
反駁するならWをくずしたり、DとCの関連を崩すことになります。

W 本しか勉強方法はないのか?(ネットの利用とかポッドキャストとか)
D  陽明学についてもっと分かってから買ったほうが、適切な本が選べるのではないか。
C だから、今すぐ買うのはやめた方がいい。

たかだか本一冊を買うかの話ですが、結構冷静に考えられます。
反駁という考え方を知ることで外から自分を見る、ということを知りました。
点と点つまり一つ一つの事実や出来事を結んで、一つの線を見る。
言い換えれば、ものごとの間に因果関係や共通点を見つけることは、以前から自分にとってのNatureとも言える思考傾向でした。
難点は、それを反対側から見るとどうなのかに関心が無かったこと。(簡単に言うと自己中。)
それを見ることを学ぶ、というのは大きな収穫でした。
三角ロジックとその反駁をまずは生徒さんにも伝えられるようになりたいです。


でもこれって、すぐに始まっちゃう夫婦冷戦を避けるのに一番役立つかもしれませんね。

たんたん7カ月
7か月になったタンタン。
冷戦回避に大いに頑張っています。










 
| 教えること | 01:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
オール1
 タンタン

新しい家族、タンタンです。

最近まで8人と犬2匹がわいわいかまびすしかったお家からみんなが旅だち、
じーじとばーば ばっかりのお家になるのは寂しすぎる。
ということで孫より3日お姉さんのおてんばビーグルが我が家にやってきました。

美犬で賢かった雑種のコン。
きりりとし過ぎの無愛想おっさん顔だけど、皆に愛されたゴードン。

3代目は泣いたような顔のくせに、どうしようないお転婆さん。
只今、今までで一番可愛くない駄犬疑惑が胸をよぎっていますが...。


大丈夫。

悪くても、世にもぶさいくな愛くるしいワンコになるはずです。
毎日の餌と同じぐらい「大好きだよ」光線をあげてますから。
自己肯定感と信頼感は与えてあげたい。
飼い主の責任です。


先生として、
教室の生徒さんみんなにも、最大限の努力をしたいところです。



続きを読む >>
| 教えること | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
| 1/12PAGES | >>